イベント上映の映画館「塚口サンサン劇場」さんにネットのことを聞く


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阪急塚口駅前にある、映画館「塚口サンサン劇場」。

1953年に立ち上げられた老舗映画館ですが、最近では、さまざまなイベント上映をおこなう、関西イベント上映の雄と言われています。

遠方から訪れるお客様も多いという同劇場は、ツイッターを効果的に使うことによって、お客様とのコミュニケーションをはかり、「イベント上映と言えばサンサン劇場」と言うイメージを形成しています。今回は、それらについてサンサン劇場の戸村さんにお話をうかがってきました。

(聞き手:株式会社マインドアイ 椋本庄治  撮影、編集:つちやたけし)

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【塚口サンサン劇場について】

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兵庫県尼崎市の塚口さんさんタウン1番館にあるシネコンタイプの映画館。ミニシアター系の映画やシネコン系の映画作品など、ありとあらゆる映画作品を上映する。

近年では、クラッカー、紙吹雪、踊りなどを取り入れたマサラ上映をはじめて行ない、イベント上映の雄として関西で独自の地位を確立している。

※シネコンは、シネマコンプレックスの略で、複数のスクリーンを持つ映画館のこと。

塚口サンサン劇場のウェブサイトURL:http://www.sunsun.info
ツイッター:https://twitter.com/sunsuntheater
フェイスブックページ:https://www.facebook.com/sunsuntheater/
アメブロ:http://ameblo.jp/t-sunsun/

塚口サンサン劇場
所在地:〒661-0012 兵庫県尼崎市南塚口町2丁目1-1-103号
TEL:06-6429-3581

劇場までのアクセス地図は、こちら
塚口サンサン劇場までのアクセス地図

地元の人に支えられて、現在3代目

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椋本:1963年に立ち上げられたと言うことは、現在は代が代わって経営なさっているのですか?

戸村:3代目ですね。

椋本:3代目とはすごいですね。初代が映画館を立ち上げられた経緯って何でしょう?

戸村:兵庫県の西脇と王子の方に映画館を作ったのがはじまりだったようです。

最初は街のために「建物だけを作る」という感じで始めたらしいのですが、やっていくうちに「面白い仕事だ」と 映画の魅力に取り付かれ、その後、今ここにある塚口に劇場を作りました。

椋本:西脇も王子も現存しているのですか?

戸村:王子は震災の影響で建物のこともあり、西脇は近くにシネコンもでき、地元の人は映画をそちらで見られるということで、どちらもお役御免と言うことで閉館といたしました。

椋本:塚口の映画館は、地元の人に愛されている映画館となっていると思うのですが、相当多くの人が来館されているのでしょうね?

戸村:そうですね。現代は年間に5本も観れば、ヘビーユーザーと言われる時代になっており、半世紀以上もこうして映画を上映しつづけられたのも、地元の人に支えられたおかげです。

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スマホの台頭(たいとう)で、SNSをやることに

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椋本:映画館に来る人が少なくなった背景には、ビデオの普及があって、その後ネットの普及があったと思うのですが、そこのところはどうお考えですか?

戸村:元々レンタルビデオがはじまった時に、映画館は大打撃を受けたという歴史があると思います。

その後、スマホやネットの普及があって、レンタルビデオ屋さんがしんどくなったと。こういうテクノロジーの革新は止められるものではない。

椋本:ないですね。

戸村:ただ「映画」って、スマホで観るよりも、当然大スクリーンで観る方が楽しいし、面白い。これからは、映画館という場所で観ることの楽しさ、面白さを伝えていかないといけないと思っています。

椋本:なるほど。昔だと映画のダイジェスト版がテレビで流れていましたが、今はネットで予告編がいつでも観られることができますよね。

戸村:はい、今では、ネットさえあれば、いつでも情報を能動的に取られますので、我々としてはいかにお客様に情報を取りに来てもらえるかについて、気を使っていますね。

SNS抜きで宣伝はあり得ないと思います。

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椋本:お客様に気づいてもらうために、SNSというのを大切にされておられますね?

戸村:はい、SNS無しでは宣伝、告知はあり得ないと思っています。少なくとも、うちの劇場では。

椋本:SNSは、ツイッターだけですか?

戸村:ツイッターとFacebookですね。Facebookも一応していますが、ツイッターの方が、スピート感や広がりの大きさって言うのが、大きいと思います。

椋本:ツイッターをやり始めるにあたって、ご苦労はありませんでしたか?

戸村:元々、うちはツイッターをはじめるのが遅かったんです。ツイッターの人気に火がついた後、一段落した時から始めたんですけれども。

椋本:なるほど。

戸村:私がツイッターを始めようとした時、社内には、「ツイッターはお金がかかりませんよ」「個人のスマホでやるので、特に会社で何か用意するものはないですよ」と言っておけば良かったので、始めやすかったですね。

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椋本:ツイッターは、すぐに効果が出たのですか?

戸村:いえ、効果が出るまで時間が結構かかりましたね。具体的には、一段落ついた頃に取り組んだので、初めの2年くらいはフォロワーが増えなかったんです。

椋本:あー。

戸村:おまけに塚口サンサン劇場がツイッターをやっていること自体、一般の人がイメージされにくい。

ただツイッターをやり続ければ、色んなところに広がっていくというのは分かっていたので、色々な人の会話に割り込んでいくということを繰り返していましたね。

※厳密に言うと、ツイッターはSNSではないですが、文脈上こちらでは同じとさせていただいております。

いずれは全員が、スマホを持つだろうと考えてました

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椋本:サンサン劇場さんの紹介を、「あまタウン」に掲載すると、翌日にリツイートされていたので、すごいなと思いました。

戸村:エゴサーチは欠かさず行なっておりますので。

※エゴサーチとは、ネット上で自分の名前やサイトURLなどで検索して、自分自身のネット上の評価を確認することです。

椋本:TwitterとFacebook以外に、これまでSNSを使った経験があったのですか?

戸村:いえ、無いですね。しかし、他の色んな宣伝方法よりも、SNSを使った方が、はるかに効果があると思います。

椋本:2年も効果が出ないと、普通はTwitterを続けられないと思うのですが、続けられたのには何か理由があったのでしょうか?

戸村:それは、どう考えても、スマホって、いずれは全員が持つだろうと思ったからですね。

最初iPhoneが発売された時は、「えらい買い物やな」と思いましたが、いずれ全員が持つだろうし、価格も手軽になるだろうし、遠くない未来に全員がスマホを持って、TwitterなどのSNSをやっていくだろうと。

椋本:なるほど。

戸村:あと、広告費の削減というものが常に頭にあって、なかなか広告費は上げるわけにはいかない。

そんな中で、Twitterは0円というのが一番の魅力でしたね。

椋本:Twitterの効果によって、具体的にどんなことが変わりました?

戸村:そうですね。サンサン劇場は、60年やってきているので、地域密着で地元の年配の人が多かったんですけれども、それは尼崎が、元々坂道が少ない街であることもあります。フラットなんで、自転車でかなり南の方でも来ていただけるんですね。

椋本:言われたら、そうですね。

戸村:だからシニアの方がメインだったのですが、SNSをやりはじめると若い人が増えてきて、客層が明らかに変わりました。

椋本:客層が変わるということは、誘致してくる映画も変わってくると?

戸村:そうです。若い人が増えてきたから、SNSを通じて「若い人向けの作品」を告知する。若い人が来てくれる。じゃあ、この作品で来てくれたなら、こういう別の作品を出せばどうなるのか。

「来た来た来た」というものの小さな積み重ねです。実施でABテストしているようなもので、Twitterの反応を見ながら、お客様の好みを考えながら、作品の選定をしていく。

ある程度テーマを絞っていくと、サンサン劇場の方向性がSNSを通じてご提示できますよね。

椋本:なるほどね。

戸村:時間はかかるんですが、仮説と実施と検証をしてきた中で、何とか皆さまに注目して頂いているので、やってきて良かったなぁと思ってます。

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<つづきます>

続きはこちら→「塚口サンサン劇場」戸村さんにツイッターと劇場について聞く


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